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本草ノートとは?

本草ノートとは?

本草ノートとは?

自然の知恵を、現代の科学へ

「本草」とは、植物をはじめとする自然素材の性質を見つめ、人の暮らしや健康に役立てようとしてきた知の体系です。MAKISE LABの「本草ノート」では、その探求の精神を受け継ぎながら、植物素材と成分について、現代の研究をもとにやさしく読み解いていきます。

植物の知恵を、研究の言葉で読み解く

月桃(Alpinia zerumbet)、フェルラ酸、ザクロに含まれるエラグ酸、海藻由来のアスコフィランなど、植物や自然素材には多様な成分が含まれています。古くから利用されてきた素材の中には、現在、世界各地で成分分析や基礎研究、ヒトを対象とした研究が進められているものもあります。

一方で、研究論文に書かれている内容は専門的で、一般の方には読み解きにくいことがあります。また、研究段階で示された可能性と、実際の製品に期待できることは、同じではありません。

本草ノートでは、研究で何が報告されているのか、どのような条件で調べられたのか、まだわかっていないことは何かを整理し、できるだけわかりやすい言葉でお伝えします。

本草ノートで取り上げること

これから本草ノートでは、植物そのものの特徴、含有成分、産地や抽出・加工方法、品質の見方、国内外の研究報告などを取り上げます。月桃をはじめ、生姜、わさび、ザクロ、海藻など、MAKISE LABが長年向き合ってきた素材についても、一つずつ掘り下げていく予定です。

細胞や動物を用いた基礎研究、ヒトを対象とした研究、臨床現場で得られた知見は、それぞれ意味が異なります。本草ノートでは、それらを混同せず、研究の種類や限界にも触れながら紹介します。

健康食品や化粧品に関する情報は、強い言葉ほど魅力的に見えることがあります。しかし、特定の効果を断定したり、医薬品のように病気の治療をうたったりするのではなく、素材を知るための情報として、穏やかに、誠実に伝えることを大切にします。

「本草」という言葉の背景

本草学は、植物を中心に、動物や鉱物を含む自然物の性質を調べ、分類し、暮らしに役立てようとしてきた学問です。その源流には、中国古代の伝説上の存在で、農耕と医薬の祖とされる神農(しんのう)の物語があります。神農は多くの草木を自ら確かめ、人々にその知恵を伝えたとされています。

神農の名を冠した『神農本草経』には365種の薬物が収められ、後の時代には李時珍による『本草綱目』へと知識が受け継がれました。これらは日本にも伝わり、江戸時代の本草学に影響を与えています。

ただし、本草ノートは古典医学や中国の薬草だけを紹介するものではありません。自然素材を観察し、記録し、確かめようとする姿勢を、現代の分析技術や研究と結びつけることを目指しています。

牧瀬クリニックと神農神との縁

牧瀬クリニックの近くには、神農神をお祀りする神社があります。牧瀬先生は折に触れて参拝し、医師として植物と人の健康との関係を長年考えてきました。

MAKISE LABが月桃、生姜、わさびなどの植物素材に着目し、製品開発を続けてきた背景にも、「素材の本質を見つめ、人の健康へつなげる」という姿勢があります。神農の物語は、その姿勢を思い起こさせてくれる大切な原点の一つです。

一冊のノートに記すように

本草ノートでは、伝承をそのまま効能として語るのではなく、現代の研究と照らし合わせます。わかっていること、可能性として考えられていること、今後の検証が必要なことを分けながら、一冊のノートに書き留めるように丁寧にお伝えしていきます。

植物の知恵を、現代の科学とともに。これが、MAKISE LABの「本草ノート」の出発点です。

次回:月桃(Alpinia zerumbet)第1回「日本ではまだ十分に知られていない月桃――世界で進む研究と、その可能性」

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