最近見た商品

なぜ、低温減圧乾留法?

なぜ、低温減圧乾留法?

なぜ、低温減圧乾留法?

月桃粉末を生む、こだわりの製法

同じ月桃の葉を使っても、乾かし方や成分の取り出し方によって、できあがる原料の特徴は変わります。MAKISE LABが月桃粉末に選んでいるのは、白井松新薬の「低温減圧乾留法」です。低い温度と減圧された環境を組み合わせ、水や有機溶剤を加えずに植物を処理する方法です。少し難しく聞こえるこの製法を、台所での「煮出す」「乾かす」との違いから、やさしく見ていきましょう。

月桃粉末は「どのように作るか」も大切

植物を原料にする方法は一つではありません。お湯で煮出す熱水抽出、アルコールなどを使う溶媒抽出、香りの成分を集める水蒸気蒸留、植物をそのまま乾燥して粉末にする方法などがあります。

それぞれに得意な成分や用途があり、どれか一つがすべての面で優れているわけではありません。何を取り出したいのか、食品、化粧品、香料など何に使うのかによって、適した方法は変わります。

月桃は香りのある成分だけでなく、葉に残るさまざまな成分や食物繊維も持つ植物です。そこで白井松新薬では、「留出する成分」と、処理後に残る「乾燥物」の両方に着目した乾留技術を用いています。

乾留法とは?植物から揮発成分を取り出す方法

乾留(かんりゅう)とは、植物原料を装置の中で加熱し、原料から出てきた揮発成分を取り出す方法です。発生した蒸気を冷却すると液体として集めることができ、装置の中には水分が抜けた乾燥物が残ります。

白井松新薬の公式サイトでは、植物原料を減圧条件下で加熱し、成分を揮発させて取り出す製法と説明されています。また、乾留する条件を変えると、得られる成分や特徴も変わるとされています。

「乾留エキス」と「乾留後の粉末」は同じものではありません。前者は蒸気を冷やして集めた留出分、後者は装置の中に残る乾燥物です。今回の月桃粉末は、この乾燥物を活用した原料です。

なぜ「減圧」するのでしょうか

減圧とは、装置の中の圧力を通常より低くすることです。圧力が下がると水分などが通常より低い温度で蒸発しやすくなります。高い山ではお湯が100℃より低い温度で沸騰するのと、考え方は似ています。

この性質を利用すると、強い高温に長時間さらさなくても、植物から水分や揮発成分を移動させることができます。

低温減圧乾留法は、「低温だけ」「減圧だけ」ではなく、この二つを組み合わせることがポイントです。

低温で処理する理由――乾燥物も活用するために

一般的な高温の乾留では、処理後の植物が炭化し、黒い炭状になることがあります。一方、低温減圧乾留では、高温による植物原料への負担を抑えながら水分を取り除くことができます。

白井松新薬は、低温で乾留することにより、機能性成分を含んだ乾燥物も得られると説明しています。この乾燥物を粉末化したものが、月桃葉の低温減圧乾留粉末です。

「低温だからすべての成分がそのまま残る」という意味ではありません。植物成分は製造条件によって変化するため、どの温度・圧力・時間で処理するかという管理が大切になります。

水や有機溶剤を加えないという特徴

白井松新薬の乾留法では、成分を取り出すための水や有機溶剤などの溶媒を加えません。植物がもともと持つ水分を利用しながら、減圧と加熱によって処理を進めます。

これは「有機溶剤を使う方法が危険」という意味ではありません。食品や医薬品の製造では、用途に応じた溶媒が基準に沿って使用されています。低温減圧乾留法は、それらとは異なる考え方で植物を加工する方法です。

溶媒を加えず、乾留後の植物も粉末として活用できることが、この製法の特徴です。

月桃葉の香りと乾燥粉末

白井松新薬の月桃葉乾燥粉末は、月桃らしい香りを保持していることが特徴として紹介されています。香りの成分として、シネオールやクリプトンが挙げられています。

香りが残っていることは、この粉末の個性の一つです。ただし、香りだけで原料全体の品質や機能を判断できるわけではありません。原料となる月桃の産地や品種、収穫時期、製造条件、成分管理などを合わせて見る必要があります。

白井松新薬では、有機JAS認定を受けた琉球列島原産の在来種の月桃葉を使用しています。

特許は「研究成果の一つ」として見る

低温減圧乾留後の月桃葉乾燥粉末などについて、メイラード反応や酸化に関係する試験をもとにした特許第6347611号が取得されています。また、月桃葉乾燥粉末を含む筋力低下に関する特許第6251848号も公表されています。

特許は、発明の新規性や技術的な考え方が認められたことを示すものです。一方で、特許を取得していることが、サプリメントを摂った人への効果を証明するわけではありません。

本草ノートでは、特許の内容も研究情報の一つとして紹介し、製品の効能・効果とは分けて考えます。

素材と製法の組み合わせが、月桃粉末の個性になる

月桃という植物の名前が同じでも、使う部位、産地、品種、乾燥方法、抽出方法によって、できあがる原料は同じではありません。

有機JAS認定の琉球在来種の月桃葉と、低温減圧乾留法。この二つを組み合わせ、乾留後の乾燥物まで活用することが、MAKISE LABが使用する月桃粉末の特徴です。

「何が入っているか」だけでなく、「どのように作られたか」にも目を向けると、植物原料の違いがよりわかりやすくなります。

次回は、海外から見た月桃へ

沖縄では身近な月桃ですが、ブラジルをはじめ海外でも研究や利用が続いています。次回は、日本とは少し違う視点から月桃がどのように見られているのかをご紹介します。

※本記事は、製造技術、特許および研究情報を一般向けに紹介するものです。特定の製品の効能・効果を示すものではありません。

参考資料

白井松新薬株式会社「私達のこだわり―乾留製法について」https://www.shiraimatsu.com/事業紹介

白井松新薬株式会社「製品情報―月桃葉」https://www.shiraimatsu.com/製品紹介

特許第6347611号「メイラード反応抑制機能または抗酸化機能を有する機能剤」

CustomerTeam

CustomerTeam

See all posts

Leave a Reply

Select at least 2 products
to compare